淋病やクラミジアによる性感染症はなぜ恐いのか?
- 症状が出にくいため、気が付かないうちに進行してしまうことがあります
クラミジアによる性感染症は、男性ではまず尿道炎、女性では子宮頸管炎として起こります。感染症にはっきりした自覚症状がないことが特徴ですが、男性の場合は2〜3週間すると、排尿時に不快感や痛みを感じたり、尿道からの分泌物の色や性状が変わるなど、症状が出やすいので、比較的発見しやすいとされています。しかし、女性では半数以上が自覚症状がないまま経過し、気がつかないうちに症状が進行したり、パートナーに感染したりすることから注意が必要となります。
- 治療しないで放置しておくと、不妊症や母子感染の原因に
クラミジアによる感染症を治療しないで放置しておくと子宮から卵管を通って腹腔内に広がり、激しい下腹痛(急性腹症)をおこすことがあります。また、子宮と卵管のまわりがゆ着したり、卵管の組織が変化して不妊症になることがあります。
症状がなくても、気になったらできるだけ早く検査を受けましょう
- クラミジア感染症は外来でかんたんに検査できます
クラミジアに感染しているかどうかは、外来で子宮の分泌物や血液、尿を採取することで、簡単に検査することができます。
- 薬を服用するだけで治療できます
もしクラミジア感染症と診断されても、クラミジアによく効く抗菌薬がありますので、外来で治療することができます。安心して治療を受けてください。
- きちんと治っているか必ず確認してください
治療中は医師の支持に従ってきちんと治るまで治療を中断しないでください。
- パートナーの治療も必要です
クラミジアは性行為で感染するため、パートナーの治療もとても大切です。パートナーも早めに検査を受け、治療が必要な場合は、一緒に治療を受けるようにしてください。
- その他にもたくさんの種類の性病があります。気になったらできるだけはやく受診してください。